年上彼女との結婚の現実。その手前で終わった僕が論点を5つ書く

年上の彼女との結婚を調べると、答えは「やめておけ」と「年齢は関係ない」の二択に寄る。どちらを読んでも手元では何も決まらない。

僕は結婚していない。27歳から約1年半、10歳上の経営者と暮らし、結婚が視野に入る手前で終わった。

効くのは年齢そのものではない。二人の生活の設計を、二人の言葉にできているかどうかだ。

書くのは、妊娠と出産、双方の親、経済の力関係、10年後の生活差。そのうえで「うまくいかない」の中身を検証する。

なさ男

うまくいくとも、やめとけとも書かない。手前で終わった側の見え方を書く。

目次

年上彼女との結婚で現実に効くのは、年齢そのものではなかった

最初に見取り図を置く。年上の彼女との結婚で持ち上がる論点は5つで、そのうち年齢が直接の理由になっているのは1つだけだ。この分け方ができていないと、話し合いが毎回「年の差だから」に吸い込まれて終わる。

僕は結婚の手前で終わった。選ばなかったわけではない

暮らしていたのは27歳から28歳にかけての1年半だ。相手は当時37歳で、社員20人ほどの会社を経営していた。結婚という単語が会話に出た回数は、たぶん5回に届かない。出たときに僕がやっていたのは、それを将来の相談として受け取らず、その日の話題へ戻すことだった。

それでも、射程に入っているのは分かっていた。彼女が母親の話をする頻度が上がり、部屋の更新時期が話に出て、二人の名前で何かを契約するかどうかという話が一度だけ出た。あのあたりが、距離としてはいちばん近い。

そこから先へ進まないまま、関係のほうが終わった。10歳年上の彼女との同棲で、年の差が生活のどこに出たのかは別の記事に書いてある。ここでは結婚という一点に絞る。

結婚の現実として出てくる論点は、5つに分かれる

相談を受けても、自分の1年半を数え直しても、出てくる項目は同じだった。

論点実際に扱う中身年齢が直接の理由か
出産と妊娠子どもを持つかどうか、その相談をいつ誰とするか直接かかわる
双方の親相手の親と自分の親への説明、反対の言葉の中身入り口だけ
経済的な力関係収入差ではなく、家計の分担と契約の名義入り口だけ
10年後と20年後働き方・体力・介護の変わり目がずれること入り口だけ
周囲の視線外野の目と、当人同士の解釈のズレ入り口だけ

右の列を見てほしい。年齢そのものが変数として入るのは、出産と妊娠の行だけだ。あとの4つは年齢が引き金になるだけで、中身は二人がその話をしていないことのほうにある。混ぜたまま話すと「歳が離れているから仕方ない」で毎回終わり、何も決まらないまま翌月また同じ話が来る。

なお、相手に離婚歴がある場合は、この5つの順番がまるごと変わる。前の結婚の記憶と、子どもがいるならその子の生活が先頭に来て、年齢の話はずっと後ろへ下がる。バツイチの年上女性との恋愛には、年齢差の手前で片づける論点が別にあるということだ。この記事では扱わない。

なさ男

年齢の問題に見えているものの大半は、まだ話していないだけの問題だ。

論点1 出産と妊娠の話は、僕が判定していい領域ではない

ここだけは書き方を変える。年齢と妊娠にかかわることは、恋愛ブログの書き手が数字を出して安心させたり脅したりしていい領域ではない。この論点は当人同士で医療機関に相談して確認するべきことで、僕が書ける範囲を超えている。

年齢と妊娠の数字を、僕は一つも書かない

年齢ごとの数字を並べて結論めいたことを言う記事は、検索すればいくらでも出てくる。読むと分かった気になるが、僕は医療の専門家ではないし、体のことはその二人の体でしか分からない。だから確率も、リスクも、限界の年齢も書かない。

必要なのは、ネットの数字を二人で読み合わせることではない。二人で医療機関に行って、自分たちの状況を確認することだ。恋愛の側の仕事は、その予定をいつ入れるかを決めるところまでで終わる。

僕に書けるのは、この話を一度も予定に入れなかった側の記録だ

1年半、僕たちはこの話をしなかった。正確に言えば、彼女は何度か入口まで来ていて、僕がそのたびに話を横へ流した。子どもの話が出そうな空気になると、決まって夕飯の話を始めた。27歳で定職がなく、家賃も自分で払っていない人間に、受ける準備はなかった。

やらなかったのは、結論を出すことではない。調べに行くことだ。相談へ行く日を一度カレンダーに入れていれば、結論が出なくても状況は変わっていたと思う。予定の入っている論点と入っていない論点は、頭の中での重さがまるで違う。

子どもを持たない前提も、同じ重さで話す対象になる

年上の女性との結婚の話になると、子どもを諦める前提で語られることがある。あれは乱暴だ。持つ、持たない、まだ決めない。この3つは選択肢として横並びにあり、外野が年齢から逆算して決めることではない。

大事なのは、二人の希望が同じ形をしているかを言葉にして確かめてあるかどうかだ。黙ったまま結婚まで進むと、あとできつい形で出てくる。そのときにはもう、年齢の話ではなくなっている。

なさ男

ここだけは僕の意見はいらない。二人と、医者の領域だ。

論点2 相手の親と自分の親。反対されているのは年齢ではない

親の話は、いちばん早く現実の形をとる論点だ。ただし、反対の言葉として出てくる「歳が離れすぎている」は、たいてい中身の入っていない容器でしかない。分解しないと、こちらは年齢を弁護し続けることになる。

彼女は僕のことを、自分の親に話していなかった

一緒に住んでいた1年半、彼女は僕の存在を実家に伝えていなかった。当時は、恥ずかしがられていると受け取っていた。今は別の読み方をしている。話す材料がなかったのだ。僕の職業も、この先どう暮らすつもりなのかも、彼女には一行も渡していない。

親に反対されるかどうかを心配する前に、確かめることがある。相手が親に話すための材料を、こちらが渡しているか。年齢は変えられないが、材料のほうはいくらでも作れる。

親が見ているのは年齢ではなく、20年後を説明できるかどうかだ

親が「歳が離れすぎている」と言うとき、中身はだいたい分解できる。孫のこと。相手の体力や健康のこと。生活が続くのかという経済のこと。親戚や近所にどう話すかという世間体のこと。面倒でも、この4つに分けたほうがいい。

年齢のまま議論すると、こちらは「年齢は関係ない」としか言えず、向こうは「そういう問題じゃない」としか言えない。親が本当に不安なのは、この二人の20年後を誰も説明できないことのほうだ。年齢は、その不安に貼る名札にすぎない。

難所になりやすいのは、実は自分の側の親だ

相手の親には相手が説明する。自分の親には自分が説明する。ここで手が止まる年下側は多い。僕もそうだった。今でも実家には仕事の中身を正確に話していない。何をして生きているのかを説明できない男が、10歳上の経営者と結婚したいと親に言えるわけがなかった。

順番としては、自分の親へ何をどう話すかを先に固めるほうが早い。決まっていない状態で相手の実家へ向かうと、緊張の理由が自分でも分からなくなる。

なさ男

「歳が離れすぎている」は、たいてい別の不安の言い換えだ。

論点3 経済的な力関係は、結婚の話になると形が変わる

収入差そのものの扱い方は、別の記事に譲る。ここで書くのは、交際のあいだは支払いの気まずさで済んでいた問題が、結婚の話になった途端に別の顔になるという一点だけだ。

交際中の収入差と、結婚後の家計は別の問題だ

交際中に表へ出てくるのは、支払いの場面だけだ。食事、旅行、家賃。金額の大小で空気が固くなり、その日をやり過ごせば終わる。結婚の話になると対象が変わる。住まいの名義、保険、貯蓄の割合、どちらが働き方を変えるか。設計の話になり、やり過ごせなくなる。

引け目をどこへ置くかについては、彼女の方が年収が高い状況で、僕がプライドをどこに置いたかを書いた記事にまとめてある。ここで押さえるのは、結婚の話に入った時点で議題そのものが入れ替わるという事実だけでいい。

年上側は「私が調整する」と先に言えてしまう

年齢が上ということは、たいていキャリアも先に進んでいる。収入も裁量も相手のほうが大きい。だから話が詰まったとき、相手が先に「私が働き方を変える」と言えてしまう。受け取ること自体は悪くない。役割分担として成立する形はある。

問題は、こちらが何も差し出さないまま受け取ると、その配役が固定されることだ。決めるのは相手、調整するのも相手。半年もすれば、意見を求められなくなる。金は出せないにしても、「じゃあ僕はこれをやる」と言えた場面はいくつもあったはずだ。

論点4 10年後と20年後は、二人の変わり目が同時に来ない

いま何歳離れているかより、節目の年に二人が何歳になっているかを見るほうが早い。ここは感情ではなく算数なので、淡々と書く。揉めどころは差そのものではなく、変わり目のタイミングがずれることにある。

節目の年に、二人が何歳かを書き出す

僕と彼女の年齢で並べてみる。同棲を始めた時点で、僕が27歳、相手が37歳だった。

時点年下側年上側その時期に重なりやすいこと
交際・同棲期27歳37歳片方は仕事の土台づくり、片方は責任がいちばん重い時期
10年後37歳47歳子どもがいれば手のかかる時期。年上側は働き方の見直しが視野に入る
20年後47歳57歳双方の親のことが、現実の予定として入ってくる
30年後57歳67歳片方はまだ働き、片方は引退を考える時期に入る

この表に不吉なところは何もない。ただ、どの行でも二人が同じ局面にいない。年齢差が10あるとは、そういうことだ。

相手の働き方が変わる時期に、こちらは伸び盛りにいる

いちばん噛み合わないのは20年後あたりだ。年上側が仕事の量を減らすことを考え始める時期に、年下側は責任が増えていく。片方は家にいる時間を増やしたいと思い、もう片方は帰りが遅くなる。相性ではなく、同じ年に別々の局面を生きているというだけだ。

当時の僕にできていなかったのは、この算数だ。10歳差という数字は毎日目にしていたのに、20年後に二人が何歳になるのかは一度も計算していない。数えていたのは差だけで、行き先を数えたことがなかった。

親のことは、二人分ではなく四人分ある

見落としやすいのがここだ。年齢差は、そのまま双方の親の年齢差にもなる。相手の親のほうが一回り近く上、という状況が普通に起きる。手が必要になる時期も同時には来ない。

先に来るほうを誰が担当するのかは、結婚の前に話しておいて損はない。重い話に見えるが、これは段取りの話だ。追い込まれてからの相談は、たいてい相談ではなく通告になる。

なさ男

10年後に何が起きるかは分からない。何歳になっているかは分かる。

論点5 周囲の視線より、当人同士の解釈のズレのほうが重い

最後の論点は周囲の目だ。ただ、効いてくるのは外からの視線そのものではなく、同じ視線を二人が別々の意味に読んでいることのほうだ。気にして縮こまっていたのは僕で、実際に周囲へ説明していたのは彼女だった。

外野の視線は、思っているより早く減る

年の差の関係を人前に出すと、最初の半年はいろいろ言われる。すごいね、若いね、大丈夫なの。そのうち誰も言わなくなる。他人は早く飽きる。残るのは、こちらの頭の中に居座った視線だ。

二人で買い物に行くと、僕はレジの前でだけ妙に姿勢を正していた。店員が年齢差を測っている気がしていたからだ。誰にも何も言われていない。これを「周囲の反対」と呼ぶと、原因が外にあることになってしまう。

姉さん女房がうまくいくかどうかを、僕は判定しない

この話になると姉さん女房という言葉が出てくる。うまくいくという説も、続かないという説もある。僕はどちらも判定しない。年上の女性と60人以上会ってきた範囲でも、続いた二人と続かなかった二人の両方がいる。それは観察であって、統計ではない。

言えるのは一つだけだ。続いている二人は、その理由を自分たちの言葉で説明できる。「相性がよかった」で止まる二人は、まだ運の上に乗っているだけかもしれない。

年上の彼女が、結婚について一人で抱えているもの

ここまで年下側の視点で書いてきたので、反対側にも触れておく。年上の女性が結婚の話でどこに立っているのか、僕が言われた言葉と行動から読み取れた範囲だけを書く。

急かしていると思われたくない

年上の女性が結婚の話を自分から出さないのは、望んでいないからではないことが多い。急かす側になるのが嫌なだけだ。年齢を理由に焦っていると思われた瞬間に、自分そのものが年齢の話へ回収されてしまう。

だから黙って、こちらから出てくるのを待つ。何も出てこないと、その沈黙を「この人にその気はない」という答えとして処理していく。落ち着いて見えるのではなく、出さないと決めているだけのことがある。

年齢を理由に選ばれるのも、選ばれないのも嫌だ

これは何人かの年上女性から、形を変えて聞いた話だ。「年上だから落ち着いていていい」と言われるのも、「年上だからやめておく」と言われるのも、同じくらい嫌だという。どちらも本人ではなく年齢を見ているからだ。

褒めているつもりの言葉が、相手には「あなたを年齢で分類しました」と聞こえる。年上女性に効く褒め方には3層と4つの地雷があるが、年齢に触れるやり方はほぼ確実にその地雷を踏む。結婚の話でも同じだ。「年上だから急いでいるでしょう」という前提で進めると、そこで一段冷める。話すべきなのは年齢ではなく、二人がどう暮らしたいかだ。

相手の親のことは、本人のほうが現実的に考えている

彼女はよく、自分の母親の話をしていた。年齢のこと、体調のこと、いずれ実家をどうするかということ。当時の僕は世間話として聞き流していた。今なら分かる。この人と暮らすなら、いずれこの話が回ってくる、という予告だった。

受け取る気配のない相手に、二度目の予告は来ない。急に将来の話を持ち出されたように感じたときは、たいていこちらが前置きを聞き逃している。

なさ男

黙っているのは望んでいないからではない。急かす側になりたくないだけだ。

「年上彼女との結婚はうまくいかない」と言われる理由を検証する

5つの論点を並べ終えたところで、最初の問いに戻る。うまくいかないと言われる理由は、だいたい5つに収まる。一つずつ、僕の見立てを付けていく。

よく挙げられる理由と、その中身

  • 出産の期限がある:医療機関で確認する話であり、二人がそれを予定に入れたかどうかの問題に変わる
  • 親が反対する:反対されているのは年齢ではなく、説明されていない生活のほうだ
  • 経済的に対等になれない:金額の差ではなく、分担と名義を口に出していないことが効く
  • 10年後に体力差が出る:差が出るのは事実だが、揉めるのは変わり目のずれを共有していないときだ
  • 周囲の目に耐えられない:減っていくのは外野の視線で、残るのは当人同士の解釈のズレだ

コロンの右側だけを続けて読んでみてほしい。全部、話していないことの言い換えになっている。年齢が理由になっているものが、一つもない。

年齢差の便利なところは、誰のせいでもない点だ。そこへ原因を置けば誰も傷つかず、その代わり何も決まらない。年齢差そのもので壊れた関係を、僕はまだ見ていない。壊れているのは、年齢差を理由に話を止めたほうだ。

実際に効いていたのは、生活の設計を言葉にできているかどうかだった

1年半を振り返って、いちばん効いていたものを一つ挙げろと言われたら、これになる。この先どう暮らすつもりなのかを、二人の言葉で説明できるかどうかだ。続いている年の差の夫婦は、この説明が驚くほど具体的で、会話に年齢の話がほとんど出てこない。

僕たちの1年半には、その説明が一行もなかった。生活そのものは回っていた。家事は僕がやり、金は彼女が出し、毎日は静かだった。ただ、それは設計ではなくなりゆきだ。なりゆきで回っている生活は、結婚の話が来た瞬間に止まる。

生活の設計を言葉にする4つの手順

STEP

節目の年に、二人が何歳かを書き出す

10年後、20年後、30年後の欄を作り、二人の年齢とそのとき起きていそうなことを並べる。紙でもメモアプリでもいい。感情の話に入る前に、数字だけ共有しておく。

STEP

子どもについての希望を、結論を出さずに共有する

ここで答えを出そうとしない。持ちたいか、持たなくてもいいか、まだ決められないか。今の気持ちを言葉にするだけでいい。そのうえで、医療機関に相談する日を決める。判断はそこから先だ。

STEP

家計の分担と名義を決めて、口に出す

誰が何をどれだけ負担するか、住まいと契約の名義をどうするかを決め、必ず声に出して合意する。なし崩しで始まった分担は、なし崩しのまま役割になる。

STEP

双方の親に、いつ何を話すかを決める

相手の親より先に、自分の親へ何を説明するかを固める。仕事、二人の暮らし、この先の予定。年齢の話は、聞かれてから答えれば足りる。

なさ男

設計図のない家は建たない。恋愛だけ例外にはならない。

5つの論点のうち、いくつが二人の言葉になっているか。ここで数えるのは進み具合ではなく、まだ手を付けていない項目の数だ。

まだ言葉になっていない論点の洗い出し(10項目)

これは結婚できるかどうかを判定する道具ではない。5つの論点のうち、二人の言葉になっている項目がいくつあるかを数えるだけのものだ。

0/ 10 個

この一覧は結婚の可否を判定しない。言葉になっている項目にチェックを入れると、残っている数が分かる。

入力した内容はブラウザの中だけで処理され、どこにも送信されない。この一覧は結婚の可否を占うものではなく、決めていない項目を数えるためのものだ。妊娠や出産にかかわる判断は、二人と医療機関の領域になる。

年上彼女との結婚についてよくある質問

繰り返し出てくる質問に、手前で終わった側から答えておく。

年上彼女との結婚は、何歳差までなら現実的なのか

何歳差までという線を、僕は引かない。差の大きさより、節目の年に二人が別々の局面にいるという前提を共有できているかで決まる。5歳差でも共有がなければ揉めるし、15歳差でも書き出してあれば話は進む。

親に反対されたら、どう説得すればいいのか

年齢を弁護しないことだ。反対の言葉を、孫・健康・経済・世間体に分解して、答えられるものから順に答える。答えられないものは正直にそう言う。年齢を議題に乗せた時点で、こちらに勝ち目はない。

子どもの話は、いつどう切り出すのがいいのか

先に出しておくほうがいい。ただし、目的は結論を出すことではない。互いの希望を言葉にして、医療機関に相談する日を決めるところまでだ。年齢から逆算して個人が判断する話ではないし、僕が数字を書いていい領域でもない。

姉さん女房はうまくいくと言われるが、本当なのか

僕は判定しない。年上の女性と60人以上会った範囲でも、続いた二人と続かなかった二人の両方がいて、統計を持っているわけではない。ただ、続いている人たちは自分たちの分担を具体的に説明できる。

彼女から結婚の話が出ない。その気がないということか

そうとは限らない。急かす側になるのを避けて黙っている場合がある。判断する前に、こちらから一度出してみるほうが早い。結論を求める必要はなく、今どう考えているかを共有するだけでいい。

結婚できるかを占うより、まだ決めていない項目を一つ潰してほしい

最初の問いに戻る。年上の彼女との結婚は実際どうなのか。やめておけとも、年齢は関係ないとも書かない。書けるのは、5つの論点のうち一つも正面から話さなかった二人が、どういう終わり方をしたかだけだ。

あの1年半に、言い争いはなかった。生活も回っていた。それでも終わったのは、決まっていることが一つもなかったからだ。出産の話は流し、親のことは彼女に任せ、家計は口に出さず、20年後の年齢は計算しなかった。全部を年の差という言葉で包んで、包んだまま部屋を出ることになった。

だから勧めたいのは、うまくいくかどうかを占うことではない。今日の時点で決まっていない項目を、5つの中から一つ選んで潰すことだ。10年後の年齢を書き出すだけなら10分で終わる。年齢は動かせないが、決めていない項目の数は減らせる。

年上との交際そのものが自分に向いているかを先に確かめたいなら、年上彼女の向き不向きをメリットとデメリットから判断する記事のほうが役に立つ。この記事は、その先で結婚が視野に入ってしまった人のための話だ。

最後に本音を置く。僕はたぶん、あの人と結婚したかった。ただ、したかったと言えるだけの材料を、1年半かけて一つも作らなかった。関係を止めていたのは10という数字ではなく、僕が一行も書かなかった設計のほうだ。決めていない項目が多いほど、年齢は言い訳として便利になっていく。

なさ男

手前で終わった側から言えるのは、決めなかった分だけ終わりが静かになるということだ。

この記事を書いた人

元ギャラ飲みキャスト(約200回)・元レンタル彼氏(指名80人)・ヒモ経験1年半。20代の大半を「女性に求められる側」で生きてきた32歳。恋愛とお金の交差点を、実体験と失敗談込みで書いている。詳しい経歴はプロフィールページで公開中。

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