レンタル彼氏の面接で聞かれること。2年所属した僕が見られた基準

25歳の秋、新宿の雑居ビルの4階でレンタル彼氏の面接を受けた。1階の居酒屋の匂いが、エレベーターの中まで来ていた。

聞かれたのは、平日にどのくらい動けるか、客に連絡先を聞かれたら何と答えるか。志望動機を語る時間はなかった。

意味が分かったのは2年働いたあとだ。あの40分で見られていたのは、この男を客に会わせて事故が起きないかどうかだった

これは僕が受けた1社の経験だ。聞かれたことが何を確かめていたのかを、内側から書く。

なさ男

用意していった自己PRは、ひとことも使わずに終わった。

目次

レンタル彼氏の面接は、男を選ぶ場ではなくリスクを外す場だ

面接というと、自分を売り込む場を想像すると思う。この仕事は違った。事務所がやっていたのは選抜ではなく除外で、落とされるのは魅力の足りない人ではなく、客に会わせたときに何かが起きそうな人だった。

25歳の僕が受けたのは、40分の面接が1回だけだった

当日の中身を先に書く。指定されたのは平日の午後2時。面接をしたのは30代くらいの男性スタッフが一人だった。低いテーブルを挟んで座り、こちらへの質問が20分、業務範囲とルールの説明が10分、最後にプロフィール用の写真を撮って終わり。合計で40分に届かなかった。

服装は白いシャツに紺のスラックス、それと当時持っていた一足の革靴。ジャケットは持っていなかったので着ていない。それで何も言われなかった。履歴書も求められず、出したのは身分証だけだ。

身長は172cmで痩せ型、イケメン未満だ。それでも通ったのだから、造形で決まる面接ではなかったということになる。

事務所が落としているのは、確率の悪い人だ

事務所から見れば、キャストは商品というより代理人だ。客の前に出るのはこちらでも、責任を引き受けるのは事務所になる。だから測られているのは「この人は魅力的か」ではなく、「送り出して何も起きない確率はどのくらいか」のほうだった。

同じ時期に、僕より顔のいい応募者が落ちている。あとで小耳に挟んだ理由は、面接の場で自分から連絡先交換の話を持ち出したことだった。魅力で加点する面接ではなく、危なさで減点する面接だと考えると、質問の意味は全部つながる。

身も蓋もない話だが、やるべきことは増やすより減らすことだ。事故の芽になりそうな要素を、自分の言動から外していく。それが通過の条件だった。

これは1社の話で、基準は事務所ごとに違う

もう一度書いておく。僕が知っているのは、25歳で受けた1社の面接と、そこに所属した2年間だけだ。面接が複数回ある事務所もあれば、書類とオンライン通話だけで決まるところもあると聞く。だから「この通りに答えれば受かる」とは書けない。

それでも読む価値があるとすれば、質問そのものではなく質問の目的のほうだ。目的が読めていれば、聞かれ方が違っても答えは自分で組み立てられる。

なお、どんな仕事で2年やっていくらになるのかを迷っている段階なら、面接対策より先に読むものがある。レンタル彼氏の仕事内容と収入を2年ぶんの実数で書いた記事のほうに、依頼の中身も報酬の内訳も置いてある。応募するかは、そちらで決めればいい。

なさ男

加点される要素は、たぶん一つもない。あるのは減点だけだ。

面接で実際に聞かれた7つのことと、その裏側

ここからは実務だ。あの日に聞かれたことを、思い出せる限り並べる。どれも普通の質問に見えるが、事務所が確かめているのは表向きの内容ではない。

聞かれたこと事務所が確かめていること
なぜこの仕事をやりたいのか動機が「モテたい」に寄っていないか
今は何をして生活しているのか他に収入源があり、金に追われていないか
平日と土日、どのくらい動けるか依頼を割り振れる稼働があるか
当日に体調を崩したらどうするか連絡が取れる人か
連絡先を聞かれたら何と答えるか事務所の外に出ない人か
身分証を確認させてほしい身元をたどれる人か
何か質問はあるかルールを自分で確認しに来る人か

志望動機で見られているのは、熱意ではなく温度

最初に来たのが「なぜこの仕事をやりたいのか」だった。僕は「人の話を聞く仕事を長くやってきて、それが向いていると思ったので」と答えた。当時は荻窪のバーでカウンターに立っていたので、嘘ではない。

今から考えると、測られていたのは熱意の量ではなく温度だ。熱すぎる人は危ない。動機が「女性と仲良くなりたい」に寄っている人ほど、現場で線を越える。事務所が一番怖がっているのはそこだった。

かといって冷たすぎても通らない。「何でもいいから稼ぎたい」は、客の前で顔に出る。ちょうどいいのは、仕事として続けられる理由を自分の言葉で短く言えることだった。

稼働とキャンセルの質問は、シフトの話ではない

「平日と土日、どのくらい動けますか」「当日に体調を崩したら、どうしますか」。この2問は事務手続きの確認に見えて、中身は信用の質問だった。

客はその日のために半日を空けている。だから事務所が本当に知りたいのは動ける曜日ではなく、動けなくなったときに何分で連絡してくる人なのかのほうだ。

僕は「バーの勤務があるので平日の昼と日曜が動きやすい。難しくなったら、分かった時点ですぐ連絡します」と答えた。効いていたのは、たぶん前半ではなく後半だと思う。

連絡先の質問だけは、答えが決まっている

「お客さんから連絡先を聞かれたら、どうしますか」。7つの中で、これだけは正解が一つしかない質問だと感じた。

僕は「事務所を通してくださいと言います」と答えて、それ以上は足さなかった。この質問は、迷った時点で答えになってしまう。「相手によります」「その場の空気を見ます」は、事務所からすれば全部同じ意味に聞こえる。

所属してから、ここを守れずに消えた人を何人か見ている。事務所の管理の外に出た関係は、何かが起きたときに誰も守れない。面接でこの質問が飛んでくるのは、事務所がそれを一番よく知っているからだ。

最後の「何か質問はありますか」は、こちらの番だ

面接の終わりに「何か質問はありますか」と聞かれた。「特にありません」と返す人が多いらしいが、僕は3つ聞いた。業務の範囲、報酬の計算方法、身分証のコピーの用途と保管先。

受かるために聞いたのではなく、単純に自分が知りたかっただけだ。ただ結果として、この3つを聞ける人かどうかも見られていたと思う。ルールを取りに来る人は、現場で勝手に判断しない。

なさ男

「相手によります」と答えた時点で、たぶんもう終わっている。

面接当日の服装と持ち物、そして流れ

服装で落ちるのかという疑問を、実務として片づけておく。落ちる基準はある。ただしそれは格好良さの基準ではなく、客の隣に座らせて浮かないかどうかの基準だ。

服装は清潔なシャツとまともな靴で足りた

僕が着ていったのは白シャツと紺のスラックス、それに革靴。スーツではない。実際の稼働で着るのは私服なので、就職活動の格好で行く必要はないと思っている。

見られているのは3点だ。シワがないか、サイズが合っているか、靴が汚れていないか。ここを外していなければ、あとは何を着ていても大差ない。爪や匂いを日々どう管理するかはそれだけで一本になる話なので、ここでは当日にできることに絞る。

当日にできるのは、髭を剃る、爪を短くする、靴の埃を落とす。この3つだけだ。どれも数分で終わるが、やったかどうかは座った瞬間に見える。

持ち物は身分証と、聞くこと3つ

僕が持って行ったのは身分証だけだった。履歴書も職務経歴書も求められていない。ただし事務所によっては口座情報や印鑑を当日に出す場合があるので、応募のやり取りの時点で確認しておいたほうがいい。

物より大事なのは、聞くことを3つ決めていくことだ。業務範囲、報酬の計算方法、身分証の扱い。この3つはあとで揉める順に並んでいる。その場で言葉にして確認できたかどうかが、所属してからの2年を決める。

STEP

前日までに、聞くことを3つ書き出す

業務範囲、報酬の計算方法、身分証の扱い。スマホのメモで構わないので文字にしておく。その場で思い出そうとすると、たいてい一つ忘れる。あわせて持ち物の指定がないかも、応募時のやり取りを読み返して確認する。

STEP

当日は10分前に着いて、建物を確認する

雑居ビルの一室であることが多いので、階と部屋番号を先に押さえておく。遅刻は一発で終わる。早すぎる訪問も迷惑なので、時間まで外で待ち、指定時刻の少し前にインターホンを押す。

STEP

質問には短く答える。盛らない

聞かれたことに答えて、聞かれていないことは足さない。経歴を大きく見せる必要もない。ここで長く話す人ほど、客の時間を自分の話で埋める人だと見なされる。所要は20分前後、質問数は僕の場合7つだった。

STEP

業務範囲とルールの説明を、その場で聞き返す

接触の可否、連絡先交換の禁止、キャンセル時の対応。読み上げられて終わりにせず、曖昧なところは口頭で確認する。用意した3つを聞くのもこのタイミングでいい。ここを飛ばすと、あとで自分が困る。

STEP

プロフィール用の写真を撮って終わり

僕の場合は事務所の壁を背に、その場で数枚撮られて終わった。所要は10分ほど。聞かされていなくても撮られることがあるので、髭と髪と襟は整えておく。合否の連絡は数日以内に来た。

落ちる人と、受かってもすぐ消える人に共通していたこと

2年いる間に、同じ事務所へ入ってきた人を何十人か見送った。面接で落ちた人の話も、受かって1か月で消えた人の話も、傾向はほとんど同じだ。4つに絞って書く。

面接で自分の話をしにくる

これが一番多い。自己PRを長々と話す人は、現場でも同じことをする。事務所の側からすれば、この人は客の時間を自分の話で埋めるだろうという予測が立ってしまう。

僕が受かった理由は、たぶん話さなかったからだと思っている。質問には答えたが、それ以上は広げなかった。バーで3年やってきたことも、聞かれたから一度言っただけだ。

面接を自分を見せる場だと思うと、どうしても話は長くなる。ただこの仕事に限っては、長く話せる人ほど疑われる。売り物が聞く時間だからだ。

恋愛経験を武勇伝にする

「女性と話すのは慣れている」「昔からよく相談される」。この手の話を面接で出す人がいる。悪気はないし、たぶん事実なのだと思う。

ただ事務所が知りたいのはモテた実績ではない。むしろ逆で、恋愛の成功体験を語る人ほど客との関係を恋愛の枠で見る。疑似恋愛を商品にする仕事で、それは事故の一歩手前だ。

経験を出すなら、モテた話ではなく続けた話のほうがいい。同じ職場に何年いたか。地味だが、そちらのほうがこの仕事の評価軸に近い。

稼ぎたい気持ちが前に出すぎる

「どのくらい稼げますか」を最初に聞く人は、印象がよくない。金の話をするのが悪いのではない。順番の問題だ。報酬の計算方法は必ず確認すべきだし、僕も最後に聞いている。

事務所が警戒しているのは金額より、金に追われている状態のほうだ。切羽詰まった人は単価の高い依頼を選び、線を越える提案が来たときに断りにくくなる。だから生活の話を聞かれる。

実際この仕事は稼働が安定しない。副収入だと割り切れる人のほうが通りやすいし、始めてからも楽だ。

指示を確認しない

説明を全部「はい」で流す人は、受かっても長くない。規約の説明で一度も聞き返さない人は、現場でも確認しないまま自分で判断する。

僕が見た範囲で、1か月以内に消えた人はだいたいこれだった。集合時間を取り違える、キャンセルの連絡先を間違える、業務範囲の外の依頼をその場で受ける。一度確認すれば起きない事故ばかりだ。

なさ男

受かったのは、たぶん話さなかったからだ。誇れる理由ではないが、事実だと思う。

事務所は、客の何を守ろうとしているのか

ここまで事務所の目線で書いてきたが、その目線の先には客がいる。面接の質問がなぜあの形になるのかは、金を払う側が何を買っているのかを見ないと分からない。

客が買っているのは時間ではなく、確からしさだ

僕を指名してくれた人たちが払っていたのは、2時間の会話代ではない。会う前から素性が確認されている相手と、安全に過ごせるという確からしさのほうだ。

個人でやり取りする相手なら、その確認は自分でやることになる。身元も分からず、何かあっても誰にも言えない。事務所を通すのは、その確認をまるごと外注する行為だ。料金の差はそこにある。

事故が一件起きれば、その客は二度と戻らない

客の側から見ると、事故のコストは金額ではない。「ここは安全だ」という前提が崩れることのほうが重い。一度崩れれば、その人はもうこの種のサービスを使わなくなる。

事務所にとっても同じだ。キャスト一人の問題が、店ごとの信用を持っていく。だから面接は一人を採る場ではなく、一人のせいで全部が終わる事態を避けるための場になる。厳しく見えるのは当然だった。

どんな人が利用していたのかを知ると、質問の意味が分かる

誰が金を払っていたのかを知ると、質問の意味はさらに腑に落ちる。僕の指名客は30代が中心で、忙しい会社員や経営者・自営業の女性が少なくなかった。年齢や職業の幅、依頼理由の分け方はレンタル彼氏を利用する女性の心理と客層を分類した記事のほうに書いた。

共通していたのは、詮索されない時間を買っていたことだ。だから詮索しそうな人、話を外に持ち出しそうな人は面接で外される。守られているのは事務所の看板ではなく、客が力を抜ける条件だ。

なさ男

面接が厳しいのは、こちらを疑っているからじゃない。客を守っているからだ。

面接は、こちらが事務所を見極める場でもある

ここまで見られる側の話をしてきた。ただ面接は一方通行ではない。同じ40分で、こちらも相手を見ている。ここを飛ばして受かることだけ考えると、危ない場所に受かってしまう。

業務範囲を、その場で言葉にして確認できるか

一番大事なのがこれだ。食事、会話、買い物の同行、観光の付き添い。ここまではどこも同じだが、手をつなぐ・腕を組むといった軽い接触の可否は事務所ごとにルールが違う。

聞いたときにはっきり線を引いて答えられる事務所は、信用していい。逆に「お客様次第です」「うまくやってください」で流す相手は、現場の判断をキャストに丸投げしている。事故のときに守ってくれないという意味だ。

報酬の計算方法が説明されるか

時給がいくらか、指名料はどう付くか、事務所の取り分は何割か、交通費は出るのか、振込はいつか。この5つを聞いて全部答えられない事務所には行かないほうがいい。

「頑張り次第です」「人気が出れば変わります」で説明を終える相手は、計算式を持っていないか、見せたくないかのどちらかだ。数字の話は面接の最後で構わないので、必ず聞いておく。

身分証の扱いを説明できるか

身元確認そのものは、まともな事務所ほど必ずやる。客を守るために必要な手続きだからだ。問題は扱い方のほうで、何のために取るのか、どこに保管するのか、辞めたあとにどうなるのかを聞いておく。

ここを言葉で説明できない事務所には、コピーを渡さないほうがいい。原本を預かると言われたら、その場で断っていい。原則として、まともな事務所は働く前のキャストから金も原本も取らない

性的サービスを示唆する事務所は、このサイトでは扱わない

線引きを書いておく。金銭を対価とした性行為は売買春であり違法で、このサイトでは推奨も容認もしない。レンタル彼氏は食事・会話・同伴といった合法的な範囲の仕事で、まともな事務所は規約でそれを明文化している。登録も利用も18歳以上(高校生を除く)が前提だ。

面接で「そのあたりは柔軟に」「相談次第で」と匂わせてくる事務所があったら、その場で帰っていい。受かる受からない以前に、候補から外す話だ。看板がレンタル彼氏でも、中身が別の商売なら関わる理由がない。

なさ男

面接で答えを濁す事務所は、現場でも濁す。そこは変わらない。

受かったあとに始まること

合否の連絡は数日以内に来た。ただ、受かった時点で何かが手に入るわけではない。ここから何が始まるのかを、先に書いておく。

最初にやるのは規約の読み合わせとプロフィール作りだ

僕の場合、面接の最後に撮った写真がそのままプロフィールに使われた。写真の出来より効いたのは、プロフィール文のほうだ。実績がゼロの時期は、客にとってそこしか判断材料がない。

あわせて規約の読み合わせがある。連絡先交換の禁止、業務外での接触の禁止、キャンセル時の対応。面接で聞いた内容と重なるが、もう一度なぞると現場で迷わない。

最初の指名が付くまで、僕は2か月かかった

登録した翌日から依頼が来るわけではない。僕は最初の2か月、単発の依頼はあっても同じ人からの二度目が一度も来なかった。受かったこと自体は、何の保証にもならない。

二度目が続くようになったのは3か月目からだ。2年かけて指名は約80人、稼働の合計は500時間ほど、総収入は約120万円になった。何を変えたのかはレンタル彼氏で指名を増やすコツをまとめた記事に書いたので、受かったらそちらを読んでほしい。面接を通る技術と、指名が続く技術は別物だ。

受かって始まった仕事にも、終わりは来る

もう一つ、受かった直後には考えなくていいが、いつか必ず来る話がある。僕のレンタル彼氏は2年で終わった。事務所を離れたとき、指名してくれていた人たちとの関係も同じ日に終わっている。

夜の仕事を辞めたあとに男に何が残るのかというのは、それだけで一本になる話だ。ここでは書かない。ただ、始まりの手続きだけを見て入る人ほど、終わり方で困る。受かる前に一度だけ想像しておくといいと思う。

明日が面接なら、ここを一度通しておけばいい。やることは増やすことではなく、減点の材料を外していくことだ。

面接前の減点材料チェック(11項目)

僕が受けた1社の面接から作った項目で、基準は事務所ごとに違う。用意できている項目にチェックを入れてほしい。

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用意できている項目にチェックを入れると、その場で判定が出る。

入力した内容はブラウザの中だけで処理され、どこにも送信されない。合否を保証するものではない。基準は事務所ごとに違う。

レンタル彼氏の面接についてよくある質問

応募前の人からよく聞かれることに、僕の実感で答えておく。

面接に落ちることはある?

ある。基準は事務所ごとに違うので「必ず受かる」とは書けない。ただ僕が見ていた範囲で落ちる理由は、顔ではなく態度の側だった。連絡先の質問で答えを濁す、自分の話が止まらない、説明を一度も聞き返さない。どれもこちらが選べることだ。

未経験でも受かる?

僕も未経験で受けている。この仕事の経験を聞かれた記憶はなく、聞かれたのは今の生活が回っているかどうかだった。接客業の経験があるなら一度言えば足りるし、なくても不利にはならない。無理に経験者のふりをするほうが減点になる。

身分証を出して大丈夫?

身元確認は客を守るための手続きなので、求められること自体は普通だ。判断すべきなのは扱い方のほう。何のために取り、どこに保管し、辞めたあとどうするのかを面接で聞く。答えられない相手には渡さないし、原本を預かると言われたら断っていい。

面接でこちらから聞いておくべきことは?

4つでいい。業務範囲、報酬の計算方法、身分証の扱い、キャンセル時の対応。これに口頭で答えられない事務所は、現場でも判断を丸投げしてくる。聞くこと自体で印象が下がる心配はしなくていい。

面接で用意するのは自己PRではなく、事故を起こさない根拠だ

最初の問いに戻る。新宿の雑居ビルの4階で、40分の面接に受かった理由は何だったのか。今の僕の答えは、質問に短く答えて、聞かれていないことを足さなかったからだ。魅力で加点されたのではなく、減点の材料を出さなかった。それだけだと思っている。

あの場で確かめられていたのは、この男を客に会わせて事故が起きないかどうかだった。だから用意すべきなのは自己PRではない。動ける曜日、連絡が取れる状態、線を越えないという一言、業務範囲と報酬と身分証の扱いを自分から聞く姿勢。この4つが揃っていれば、あとは事務所の基準の話になる

繰り返すが、これは僕が受けた1社の経験で、基準は事務所ごとに違う。「必ず受かる」とは書けないし、書く気もない。ただ、落ちる理由の大半が顔ではなく態度の側にあったことは、2年あの現場にいた実感として言い切れる。

明日が面接なら、やることは一つでいい。聞くことを3つ、紙かスマホに書き出しておく。業務範囲、報酬の計算方法、身分証の扱い。それを聞ける人だと分かってもらえれば、たぶんそれで足りる。

なさ男

受かるためにやることは、増やすことじゃない。減らすことだ。

この記事を書いた人

元ギャラ飲みキャスト(約200回)・元レンタル彼氏(指名80人)・ヒモ経験1年半。20代の大半を「女性に求められる側」で生きてきた32歳。恋愛とお金の交差点を、実体験と失敗談込みで書いている。詳しい経歴はプロフィールページで公開中。

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