清潔感のある男の作り方。イケメン未満の僕が金をかけた3ヶ所

「清潔感が大事」という助言は、世の中でいちばん役に立たない。何をどうすればいいのかが書いていない。

清潔感は顔の話ではない。手入れした痕跡が相手から見えるかどうかの話だ。造形は変えられないが、痕跡は今日から作れる。

172cm、顔で選ばれた記憶はない。それでもレンタル彼氏の指名は約80人。数字で返ってくる仕事だった。

服はユニクロと古着、美容室は月1回。金をかけたのは爪と靴と匂いの3ヶ所だけだ。その3ヶ所を、手順と金額つきで書く。

なさ男

清潔感を分解しないまま買い物に行くと、財布から金だけ抜けていく。

目次

清潔感は顔の評価ではなく、手入れの痕跡が見えるかどうかだ

清潔感を顔面の点数の一部だと思っている限り、努力の方向は決まらない。数百時間その評価を受けた立場から言うと、見られているのは造形ではなく「この人は自分の身体を放置していない」という痕跡のほうだ。

顔を褒められた記憶がないのに、6年ぶん選ばれ続けた

ギャラ飲みで約200回、レンタル彼氏で約500時間。数百回、初対面の女性の隣に座ってきたが、顔を褒められた記憶がほとんどない。褒められないまま、指名だけが積み上がった。

逆に、僕より顔のいい男が続かない場面は何度も見た。差がついていたのは造形の外側だ。手元、足元、近づいたときの匂い、時間の守り方。この4つで決まっていた。

約200回のうち一度だけ届いた指摘は「爪」だった

24歳のころ、幹事役の女性から次の席の案内が来た。そのメッセージの最後に、一行だけ添えられていた。「次、爪だけお願いします」。

その日の席は普通に終わっている。誰も嫌な顔をしていないし、僕は楽しかったと思って帰った。それが数日後、事務連絡の末尾で戻ってきた。

怖いのはここだ。約200回のうち、指摘が来たのは1回だけ。残りの199回、僕の爪が誰にどう見えていたのかは永遠に分からない。減点は言葉にならないまま、静かに処理される。その日から、爪は予定の有無に関係なく2週間に一度切っている。

手入れは金額ではなく、頻度として相手に見える

3万円の靴を1年放置したものと、5,000円の靴を昨日磨いたもの。至近距離で印象がいいのは後者だ。相手は値段を知らないが、最後に手を入れた時期は見れば分かる。

清潔感は買い物ではなく、習慣の外部表示だ。単発の出費より、直近いつ手を入れたかのほうが強く出る。だから金がなくても勝てる。

なさ男

顔は変えられない。頻度は今日から変えられる。

金をかけるのは爪と靴と匂いの3ヶ所。理由は3つある

優先順位を付けずに全部やろうとすると、必ず途中で切れる。爪・靴・匂いを最上位に置く理由は3つあって、どれも「相手にどう届くか」から逆算した理屈だ。

相手の視線が必ず通過する場所だから

会話中、相手の視線は顔と手元を往復する。グラスを持つ、箸を取る、メニューを指す。手は動くので必ず目に入る。

足元は歩き出す瞬間と席に着く動作で見られ、匂いは距離が1メートルを切った時点で判定が終わっている。髪や眉のように顔の一部として一度確認される場所と違って、この3ヶ所は会っている間ずっと露出し続ける

手入れしたかどうかが一目で分かる場所だから

2つ目は判別の容易さだ。爪は伸びているかいないかの二択で、言い訳が効かない。靴は光っているか曇っているか。匂いは良い悪いではなく、あるかないかで処理される。

本人がいちばん気づけない場所だから

3つ目が決定的だ。自分の匂いには鼻が慣れる。自分の爪は毎日見ているので、伸びる過程が段差にならない。靴の踵の減りは真後ろにあって視界に入らない。

放置していても本人だけが気づかず、他人からは全部見えている。この非対称が、いちばんの投資理由だ。

部位見られる場面初期費用の目安維持の頻度
会話中ずっと2,000円前後2週間に1回
歩き出す瞬間・着席する動作3,000〜5,000円月1回
匂い距離が縮まった瞬間ほぼ0円〜数千円毎日+半年に1回

この優先順位を叩き込まれたのは、23歳から3年やったバーテンダーの現場だ。カウンターは客の目線の高さに手元が来るので、爪は言われる前に見られている。客から見られる側に立つ仕事だったという話は、バーテンダーがなぜモテるのかを3年働いた側から書いた記事のほうに書いた。

爪は2週間に一度。切って終わりにせず、角を落とすまでが1セット

3ヶ所の中でいちばん安く、いちばん早く効くのが爪だ。道具代は最初の2,000円で終わり、作業は5分で済む。

長さより、角と白い部分の残り方を見られている

短く切ってあれば合格、ではない。切ったまま放置した爪は角が立っていて、光の当たり方で妙にギザギザして見える。

爪切りのあとにヤスリで角を丸める。これで1セットだ。白い部分は1ミリ以下を目安に、そのかわり深爪はしない。指先が痩せて見える。

爪の周りも、同じ範囲で見られている

相手の視線は爪だけを切り取らない。手元というひとかたまりで入るので、ささくれ、乾燥した割れ、インクの汚れ、爪の際の黒ずみまで含まれる。乾燥する季節はハンドクリーム1本で割れは防げる。数百円だ。

必要な道具は爪切りとヤスリとハンドクリームの3つで、合わせて2,000円前後。爪だけは予定に合わせず、暦に合わせて切るほうが失敗しない。

靴は月1回の手入れで足りる。見られているのは踵と爪先だ

靴は3ヶ所の中でいちばん面倒に見えるが、やることは月1回20分だけだ。そして磨くこと以上に効くのが、足数を増やさず1足を長く保たせることだ。

手入れの手順は4ステップ・20分で終わる

STEP

ブラシで埃を落とす

馬毛ブラシで全体を払う。2分。ここを飛ばすと、次の工程で汚れをクリームごと塗り込む形になる。

STEP

表面の汚れを拭き取る

布かクリーナーで拭く。5分。踵と爪先の白い擦れはここで落ちる。落ちないものは傷なので、こすらずクリームで色を入れる。

STEP

クリームを薄く塗って置く

少量を薄く伸ばす。厚塗りするとムラになって、かえって汚れて見える。塗ったら5分置く。

STEP

乾いた布で磨く

余分なクリームを拭き取るように磨く。5分。光沢はここで出る。拭き残しは翌日に埃を拾う。

スニーカーなら、3つ目の工程を「靴紐を外して洗う」に置き換える。汚れが定着する前に洗うほうが手間は少ない。

磨いても消えないのは、踵の減りと爪先の傷

光沢は後から出せるが、形は戻らない。斜めに削れた踵、爪先の深い傷、潰れた甲は、手入れの範囲を超えている。

踵は減り切る前に修理に出す。1回1,500〜3,000円ほどで、靴の寿命は体感で倍近く延びる。

1足を長く履くほうが、清潔感は出る

必要なのは、状態のいい革靴1足と白いスニーカー1足。5足を放置するより、2足を手入れするほうが見え方はいい。

初期費用はブラシとクリームと布で3,000〜5,000円、クリーム1個で1年以上もつ。僕は同じ革靴を何年も履いていて、買い替えた回数より修理に出した回数のほうが多い。

なさ男

新しい靴を買うより、いま履いている靴を磨くほうが早い。

匂いは体臭、口臭、香りの順。香水は最後で、なくてもいい

匂いは3ヶ所の中でいちばん誤解されている。清潔感を出そうとして最初に香水を買う人が多いが、順番が逆だ。やるべきは足すことではなく、引くことだ。

香水をつけて行った日に、一度だけ聞かれた質問

22歳のころ、ドラッグストアで1,500円くらいの香水を買った。清潔感が金で買えるなら、これがいちばん早いと思っていた。首と手首につけて出かけた日、相手が会って数分で言った。「今日、なんかつけてる?」。

褒め言葉ではなかった。香りに気づかれたのではなく、量に気づかれたのだと理解するまで、少し時間がかかった。

それ以降、香水は使っていない。石鹸と洗剤の匂いしかしない状態を正解に置き直して6年やって、困ったことは一度もない。強い香りは好みが割れるが、弱い香りは誰も減点しない。

体臭の管理は、体を洗う話ではなく洗濯と寝具の話

毎日風呂に入っているのに匂う人がいる。原因が体ではなく、布のほうにあるからだ。発生源になりやすいのは、部屋干しで生乾きになったシャツ、洗っていない枕カバー、シーズン中に一度も洗っていないコートやニット、汗を吸ったリュックの背面。

枕カバーは週に1回替える。コートとニットはシーズン中に一度洗う。柔軟剤は無香料か香りの弱いものにする。洗剤の香りで体臭を隠そうとすると、混ざって余計に悪くなる

口臭は自覚できない。舌と歯間、そして半年に一度の歯科

口臭はいちばん自覚が難しく、いちばん減点が大きい。距離が縮まった瞬間に終わるし、その場で言われることはまずない。

やることは3つ。舌の掃除、歯間の掃除、歯科でのクリーニングだ。歯磨きだけでは原因の大半に届かない。舌の白くなった部分は舌ブラシで軽くこする。歯間はフロスか歯間ブラシで1日1回。クリーニングは半年に一度、3,000〜5,000円程度で終わる。

レンタル彼氏の事務所に登録したとき、渡された注意書きの上のほうに並んでいたのは、服装ではなく爪と口と匂いだった。当時は細かい事務所だと思っていたが、接客業として当然の順番だ。金を払って人を呼ぶ側は、まずここを見る。

順番を守ると、香りは足さなくても成立する

体臭と口臭を消した状態は無臭ではない。洗剤と石鹸と、わずかな体温の匂いが残る。何か使いたいなら、無香料の制汗剤と香りの弱い柔軟剤で足りる。

なお爪と靴は、会う前の写真の段階でも見られている。手元や足元が入る1枚の選び方は、ママ活のプロフィールの書き方をまとめた記事のほうに整理してある。

なさ男

香りは足すものではなく、消し忘れをなくすものだ。

髪と眉と肌は、金額ではなく頻度で決まる

ここからは第二群だ。爪・靴・匂いを片づけたあとに来る。共通しているのは、金額を上げても効果が伸びにくく、頻度を上げると効くという性質だ。

髪は月1回、眉ははみ出しを落とすだけでいい

僕は美容室に月1回行く。1回4,000〜5,000円で、月の身なり支出ではこれがいちばん高い。高い店に通っているわけではなく、効いているのは間隔だ。髪型が古いことより、伸びて崩れていることのほうが減点される。似合う髪型を探すより、間隔を詰めるほうが早い

眉は細く形作る必要がない。上下と眉間からはみ出した毛を落とすだけでいい。形を変えて失敗すると、戻るまで数週間かかる。ハサミとシェーバーで1,000円ほど。2週間に一度、爪と同じ日にやると忘れない。

肌は化粧品より、寝る時間と洗顔の回数

肌の話になると、いきなり数千円の化粧水を勧められることがある。順番として後ろでいい。洗顔は1日2回まで。洗いすぎると乾いて粉が浮く。乾燥する季節は安い乳液を薄く塗れば足りる。

それより、寝不足の顔は誰が見ても分かる。前日に4時間しか寝ていない状態は、どんな化粧品でも埋められない。

金をかけなくていいものを、はっきり書いておく

清潔感の記事はたいてい、買うものの話で終わる。だから逆側を書く。ここに金を使う前に、爪と靴と匂いが終わっているかを確認してほしい。

ブランド服。服の値段は見られていない

6年間、服の値段を褒められたことも指摘されたこともない。僕の服はユニクロと古着で、上下合わせて1万円を超えることはまずなかった。それで指名は約80人まで積み上がっている。

服で減点されるのは値段ではなく状態だ。シワ、毛玉、伸びた襟、合っていないサイズ、大きなロゴ。3万円のジャケットをシワのまま着るより、3,000円のシャツにアイロンを当てたほうが上に来る

高い化粧品と美容医療は、順番として後ろでいい

効果がないという話ではない。順番の話だ。数万円のスキンケアを始める前に、2,000円の爪切りとヤスリを買っていない人が多すぎる。

美容医療も、悩みが特定できているなら選択肢になる。ただし「何か変えたい」という漠然とした理由で入る場所ではない。

脱毛は必要になってからでいい。ただし例外はある

全身脱毛の優先度は低い。見えない部分に金と時間をかけるより、見える部分の頻度を上げるほうが効く。

例外は3ヶ所ある。髭の剃り残し、首の後ろ、指と手の甲だ。これも脱毛ではなく、剃り方と頻度で解決する。髭は青く残るまで放置しない。首の後ろは、美容室で毎回落としてもらえば済む。

服が最後でいい理由。合否はサイズとシワで決まる

服を最後に置く理由は、合格ラインが低いからだ。サイズが合っていて、シワがなく、汚れていない。この3つを満たせば服は合格する。センスの話は、その先にある。

服を買っても垢抜けないという悩みは、たぶんここが理由だ。枚数ではなく、いま持っている服の状態で減点されている。買うより先に、サイズを直して、アイロンを当てて、毛玉を取る。

優先度項目やること費用の目安
A(先にやる)爪・靴・匂い2週に1回/月1回/毎日初期5,000〜10,000円
B(頻度で足りる)髪・眉・肌・襟足や鼻毛月1回/2週に1回/毎日月4,000〜5,000円
C(後回し)ブランド服・高い化粧品・脱毛・美容医療AとBが習慣になってから検討保留
なさ男

買い物で解決しようとすると、いちばん高い解決策になる。

女性は清潔感の何を見ているのか。加点ではなく減点で見ている

ここが後半でいちばん大事なところだ。清潔感は加点項目だと思われているが、実際には減点項目として機能している。この違いが分かると、努力の量ではなく置き場所が変わる。

判定は減点方式で、しかも数秒で終わる

清潔感が高い男が加点されるのではない。清潔感がない男が、候補から静かに外される。それだけだ。満点を目指す意味は薄く、減点をゼロにする作業のほうが効く。

しかも判定は早い。会って数秒、席に着くまでに大半が終わっている。ここを分かっていないと、会話を磨く方向に全力を出して入り口で落ちる。

爪と匂いは、意識される前に判定されている

相手は「この人の爪を確認しよう」と思って見ているわけではない。手元が視界に入って、なんとなく落ち着かない感じが残る。その正体を、本人も言語化していない。

匂いはもっと速い。理由が意識に上る前に「なんとなく無理」という結論だけが残る。理由が言語化されない減点は、あとから覆せない

減点の理由は、本人に伝えられないまま終わる

初対面の男に「爪が汚い」と言うのは、相手にとってかなりの負担だ。指摘して気まずくなるくらいなら、次に会わないほうが早い。

だから何も言われないまま、連絡の間隔が空いていく。僕が約200回で1回だけ指摘をもらえたのは、幹事という立場の人が仕事として言ってくれたからだ。言われないから直らない。清潔感でつまずく人がつまずき続けるのは、これが理由だ。

年上の女性ほど雑さに厳しいのは、自分の場所に他人を入れる判断だから

相手の年齢が上がるほど、この判定は厳しくなる。意地悪だからではない。年上の女性が判断しているのは、自分の生活と自分の時間に他人を入れてよいかどうかだからだ。

行きつけの店に連れて行けるか。知り合いに会っても平気か。この判断に必要な情報が「雑ではない」の一点で、顔の造形はほとんど役に立たない。手入れの痕跡は、生活の管理能力の見本として読まれている。

この関門を越えたあとの実務は、年上女性とのデートで店選びと会計をどうするか書いた記事にまとめてある。減点をなくすのは、その前段の作業だ。

なさ男

満点はいらない。減点をゼロにするだけでいい。

会う前48時間でやることを、先に決めておく

ここまでを、予定が入った日から逆算した形に落としておく。当日の朝にまとめてやろうとすると必ず失敗するので、48時間で分ける。

STEP

2日前は爪と髪と洗濯

爪を切ってヤスリで角を落とす。髪が伸びているなら美容室はこの日までに。着るシャツを洗って、風の通る場所で乾かす。生乾きは前日では間に合わない。

STEP

前日は靴とシャツと歯

靴を磨く。踵が斜めに減っていたら、その靴は諦めて別の1足にする。シャツにアイロンを当てて掛けておく。フロスを通す。眉のはみ出しもこの日に落とす。

STEP

当日は見えない場所の確認だけ

鼻毛、耳、襟足、肩のフケ、眼鏡の汚れ。歯を磨いて舌もこする。香水はつけない。家を出る前に、鼻の下から見上げる角度で鏡を一度見る。

当日の朝にやると失敗すること

朝に切った爪は角が立ったままで、ヤスリをかける余裕がない。朝に磨いた靴はクリームが残って、歩くうちに埃を拾う。風呂上がりすぐに香りを足すと、体温で立ち上がって想定より強く出る。どれも前日にやれば起きない失敗だ。

初対面の場そのものの段取りについては、ママ活の顔合わせの流れをまとめた記事のほうに書いた。

清潔感の足切りチェック(12項目)

清潔感は才能ではなく作業だ。できていない項目を数えれば、やることが決まる。

0/ 12 個

できている項目にチェックを入れると判定が出る。

チェックした内容はブラウザ内だけで処理され、どこにも送信されない。

清潔感の作り方についてよくある質問

この話題でよく聞かれることに、選ばれる側で6年やった立場から答えておく。精神論は書かない。

清潔感があればモテますか

モテはしない。清潔感は足切りを越えるための条件で、それ自体が魅力ではない。減点がゼロになると候補として残るだけだ。ただし越えないと何も始まらない。

何から始めればいいですか

爪だ。今日中に終わって、金は2,000円で済み、明日から相手の視界にずっと入る。次が靴、その次が口臭。この順で3週間あれば、大きな減点はほぼ消える。

香水は本当に不要ですか

必須ではない。僕は6年つけていない。体臭と口臭を消す作業が終わらないまま香りを足すと、混ざって悪化する。使いたいなら、すれ違って気づかれない濃度まで落とす。

自分の匂いを自分で確かめる方法はありますか

自分の鼻では無理だ。代わりに物を疑う。枕カバー、部屋干ししたシャツ、コートの襟、リュックの背面を鼻に近づけてみる。ここが匂うなら自分も匂っている。

服はいつ買えばいいですか

爪・靴・匂いが習慣になってからでいい。買うより先に、いま持っている服のサイズを直してアイロンを当てるほうが効く。

今日は爪を切って、明日は靴を磨く

整理する。清潔感は顔の評価ではなく、手入れの痕跡が見えるかどうかだ。投資先は爪・靴・匂いの3ヶ所で、理由は視線が必ず通過し、手入れの有無が一目で分かり、そして本人だけが気づけないからだ。髪と眉と肌は金額ではなく頻度で決まる。服は最後でいい。

冒頭で、「清潔感が大事」は世の中でいちばん役に立たない助言だと書いた。役に立たない理由は、優先順位と頻度が入っていないからだ。爪は2週間に一度、靴は月に一度、口は毎日、髪は月に一度。この4つの数字が入るだけで、抽象語は作業リストに変わる。

そのうえで、はっきり書いておきたい。清潔感があっても、それだけでは何も起きない。足切りを越えるための条件であって、越えた先に加点はない。効いてくるのは、そこから先の聞き方と距離感だ。順番としては、聞き上手がなぜモテるのかを技術として分解した記事のほうが次に来る。足切りと加点がなぜ別物なのかという構造そのものは、恋愛市場価値という言葉を解体した記事で書いた。

最後に本音を書く。172cmでイケメン未満の僕が20代を生き延びた方法の中で、これがいちばん安く、いちばん確実だった。顔で負けている人間にとって、手入れは唯一こちらから動かせる変数だ。今日は爪を切る。明日は靴を磨く。それだけで、来週会う相手からの見え方は変わる。

なさ男

抽象語を数字に変えた瞬間から、手が動くようになる。

この記事を書いた人

元ギャラ飲みキャスト(約200回)・元レンタル彼氏(指名80人)・ヒモ経験1年半。20代の大半を「女性に求められる側」で生きてきた32歳。恋愛とお金の交差点を、実体験と失敗談込みで書いている。詳しい経歴はプロフィールページで公開中。

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